エンジニアは苦労している!EMC試験とは

EMC試験ってなに?

EMC試験とはEMI試験とEMS試験の総称です。EMI試験は、電化製品から妨害電波などの不要輻射が出ていないかどうかをチェックするものです。実際は、不要輻射を全く出さない電化製品はありませんので、決められた数値よりも低くなることを確認します。もし、大きな不要輻射が出ていると他の電子機器を誤動作させてしまう可能性があります。飛行機などで電子機器の電源をオフするように言われるのはこの不要輻射のためです。また、不要輻射は人体に影響を与える可能性もあります。EMS試験は、逆に電化製品に妨害電波を与えた時に、誤動作をしないかを確認する試験です。この試験も大事な試験で、妨害電波を与えることで電化製品が発火してしまうような危険性を回避する必要があるのです。

EMC試験の対策方法

電化製品を開発しているエンジニアは、必ずEMC試験を行なっています。通常、初回試作機ではEMC試験は合格できません。そのため、EMC対策をする必要があるのです。一般的に、妨害電波が飛びやすいのは、高周波の信号と言われています。対策方法としては、「グランドの強化」、「信号の調整」、「シールド」などがあります。グランドの強化については、グランドが弱いとグランド線がアンテナとなって、そこから電波が発射されてしまう可能性があります。信号の調整については、信号の波形が矩形波すぎると、不要な高周波成分が乗ってしまいます。そこで、抵抗やコンデンサなどを利用して波形をサイン波に近づけるように鈍らせるという対策を行います。シールドについては、電波が外に漏れないように鉄板などでプリント基板を覆うことで対策を行うのです。

EMC試験は、電化製品を販売する時には必ず行う試験です。電化製品から不要な電波が出ていないかと、妨害電波による誤動作がないかをチェックします。